最近、シャンプーの際のマッサージャーや頭皮用エッセンスなど、「頭皮をケアするアイテム」が続々登場していますよね。雑誌でこれほど頭皮のケアが組まれるようになったのも今年になってから。でもこれ、一時のブームに終わらせるべきではありません。というのも私自身、白髪や髪のパサつきを「頭皮のマッサージ」で克服した経験があるんです。今回は、そんな山田友美流のヘアケア術のお話です。
おしゃれももちろん楽しみたいし、身体に入れるものだから、無理のない程度に、お食事にも気を配っています。そんな私ですが、実はヘアケアにはほとんどお金がかかっていないんです（笑）。というのも、化粧品に頼るのではなく、「自分の手で頭皮をマッサージすること」が私のヘアケアの基本。頭皮だって顔とつながった一枚の皮ですから、コリや張り、むくみがあります。これをきちんとケアしてあげると髪がキレイになるだけでなく、健康にもいいんです。頭皮マッサージを取り入れた生徒さんから「白髪が減った」「偏頭痛がなくなった」という声をたくさんいただいています。髪を美しくしたいなら、まずは自分の手を活用しましょう。
では、バスタイムに簡単にできてしまう「頭皮マッサージ」の方法をご説明しましょう。私はシャンプー前に、湯船につかりながらマッサージしています。まず最初は頬骨からスタートし、耳の上、頭のてっぺんまで指の腹でほぐします。今度は下りてきて、首筋や頸椎を１つずつ触り、肩にそって鎖骨までを軽くプッシュ。こうやってまんべんなく触ることで、どこにコリがあるか、むくんでいるのがどこかわかりますよね。そうしたら第２ラウンドへ。今度は指の腹ではなく、第2関節を使ってツボ押し的マッサージをします。最初に触れたとき硬かったところ、また普段動かないので固まってしまいがちな頭のてっぺんは念入りにグリグリ。指の腹を使わないので、マッサージをしていても手が疲れる心配はありません。肩コリがある人は肩甲骨から腕を持ち上げるようにマッサージをすると、背中の運動にもなって一石二鳥です。
実は、こうやって頭皮マッサージをするようになってから、髪のツヤ感やまとまりのよさがぐんとよくなりました。トリートメントをしなくても、血行のいい頭皮から皮脂が分泌され、髪にゆきわたるのでとてもいい状態になるんです。
もちろん、丁寧にトリートメントしたりサロンでケアしたり、というのも素晴らしいと思います。とっておきの時、メンタルが弱っていて自分でやりたくない時なども、プロに委ねるべきでしょう。ただ、忙しい現代女性は時間に追われ、なかなか時間が作れないのが現実です。ならば、まずは自分でできることをやること。日常の延長でキレイになる時間を作るしかありません。特別な道具は必要なし。自分の手だけで美髪が育つのですから、ぜひ試してみてください。