YAMADA TOMOMI WALKING STYLE

Essay エッセイ

Vol.143 体調不良を寄せつけない、魔冬のご自愛ケア

私が行っているマンツーマンレッスンでは、コロナ禍になる前から、前日確認として生徒さんの体温や体調変化を報告してもらっています。もちろんこちらも、レッスンを快適に過ごしてもらえるよう、レッスン環境を整えることに手は抜きません。アレルギーをもった生徒さんもいるので空気清浄機は、365日24時間フル稼働。エッセイのvol.140「太るも痩せるも自己責任! 己を知ることがキレイを維持する最短ルート」でも紹介していますが、「ダイソンの掃除機を、吸引力フルパワーで1日2回以上充電が切れるまで使い倒す」ことも欠かしません。

それ以上に細心の注意を払っているのが、私自身の体調管理。気温や湿度が低下する冬は、体調を崩す方も多いと思うので、今回のエッセイでは山田流のご自愛ケアについてお話しさせていただきます。

冬のご自愛ケアと聞いて、真っ先に思い浮かぶのは「バスタイム」という方、少なくないと思います。みなさん、毎日入浴はしていますか? 過去のエッセイでも何度も話題にし、そして、しなやか筋肉、美しいボディづくりと密接に関係している入浴ですが、コロナ禍を経て私の入浴方法にもちょっとした変化が。

外出先から帰宅すると、まず、玄関でグローブ(手袋)を外し、ヒールを脱いで洗面所へ。そこで手洗い&うがいを済ませ、即、入浴準備という流れが新しいルーティンになりました。帰宅直後の入浴の目的は、頭の先からつま先までのクリーンアップ! 出先でもらう可能性がある、あらゆる菌を洗い流すことが、ここでの重要課題! さらに、ぬるめのお湯(38〜39℃)を入れた湯船にゆったりと浸かって、額に汗がにじんできたら、メイクオフのタイミング。その日のメイクの仕上がりや濃さに応じて、お気に入りのクレンジングを使い分けながら、メイク汚れを丁寧に落としています。体の芯からほんわかするぐらい湯船で温まったら、バスルームを一旦出てリビングに移動。そして、好きな飲みもので喉をうるおしつつ、夕食の準備をするのが至福の時間になっています

好きなワインや軽めのおつまみで腹4分ぐらいまで満たし、軽めのストレッチや書類整理を片付けたら、2回目の入浴のタイミング。発汗効果の高いバスソルト、しっとりとなめらかな肌に仕上がるバスミルクなど、その日の体調や目的に合わせて入浴剤を湯船に投入。そのお湯に浸かりながら、見たいドラマや映画を鑑賞し、のんびり入浴を楽しみます。ここでの湯船の温度設定は39℃ほど。このぬるめのお湯に、気持ちがいいと思える間中、入ることで筋肉が緩みやすくなって、じわじわと湧き出す発汗量がとにかくスゴい! スムーズに老廃物が排出でき、コリ固まった筋肉が緩み、疲労がリセットされるので、自然とコンディションが整っていくのです。さらに、入浴後にボディオイルを使って、全身クマなくマッサージ。疲れた部位やハリ感が気になる筋肉をもみほぐせば、日課のご自愛ケアは完了に。

それから、季節の食材を使った料理をいただくことも、ご自愛ケアのひとつだと考えています。みなさんはその日に食べるものを、どのように決めていますか? 食べたいものを、思うままに作ることもいいのですが、私はその日のマインドや体調、疲れ具合を見極めて、メニューを決定。例えば、デトックスしたいときは、排出効果のある発酵食品を積極的に摂ります。また、嬉しい気持ちや楽しい気分で高揚しているときは、香りのいい赤ワインを開けて、チーズや温野菜と一緒にその余韻に浸ります。

さらに、ちょっとした不調のときも、とっておきの食のご自愛ケアで乗り切っています。今の時期感じることの多い、喉のイガイガにはハチミツ大根の出番! 水で洗った大根1/3本の皮をむいて、短冊切りに。そこへハチミツ200mlを加えて、ひと晩おくだけ。その大根エキスが入ったシロップをお湯で割ったり、時にはそのまま飲んだり。殺菌効果のあるはちみつと消炎効果のある大根との相乗効果で、喉の違和感を沈めてくれます。また、体が冷えているなと感じたら、根菜入りのポトフやかぶ、にんじんのポタージュがおすすめ。消化もよく、胃腸に負担をかけないので便秘気味の人にも試してもらいたいメニューです。お料理が苦手という人は、りんごのすりおろしの活用を! オリーブオイルや白ワインビネガーとミックスしてサラダのドレッシングにしたり、ヨーグルトにプラスするのが1番お手軽な活用法。

普段、何気なく行っている入浴と食事。ここでご紹介した考え方やメソッドを参考に、今の自分に何が必要かをきちんと見直して、楽しみながら不調を寄せつけないからだを手に入れてくださいね。