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Essay エッセイ

Vol.109 真冬の防寒対策? 感染症予防? マスクのその下、大丈夫?

2月に入って節分が過ぎ、二十四節気でいうと2月4日は「立春」。暦の上ではもう春なんですね。とはいえ、日本の2月は本当に寒く、東京でも雪が降ることもめずらしくありません。そんな寒い2月、みなさんの防寒対策や風邪などの感染症予防アイテムとして、多いに役立っているのが「マスク」。今月はそのマスクとの関係についてお話ししたいと思います。

まずは質問!「いま着けているそのマスク、すぐに外せますか?」 「YES」と答えてくれたあなた、マスクのその下の口紅はきちんと塗れている? ベースメイクがヨレてたりしない? まさか、マスクの下がすっぴんなんて人はいないですよね? 顔の半分以上が覆われるマスクを着けていると、見えていないから大丈夫という安心感が働いて、緊張感が失われがち。その証拠に、実際マスクをしている人に多く見られるのが姿勢の悪さ。体もゆるんでしまうのか、猫背になっている人が本当に多いんです。

見えないから大丈夫とつい、気がゆるんでしまうのはほかにもあって、下着や部屋着、タオルがその代表例。私は20代の頃、尊敬している伯母に「友美ちゃん、いつどんなことがあってもいいように、下着はいつもちゃんとしたものを身につけておくのよ」と言われたことを今でも覚えています。“いつどんなこと”というのは、彼からの急なお誘いのことではなく、交通事故などの緊急を要する事態のこと。そんな一大事には何が起きるかわからず、服を切って処置をされる可能性も。そんなとき、ドラマに出てくるようなイケメンドクターが担当だとしたら……たとえ、自分に意識がなかったとしても、よれよれになった下着、上下バラバラ、色のちぐはぐな下着姿を見られたと思うだけで恥ずかしくて、その後、担当のそのドクターと目を合わせて話すことができないと思います。このエピソードは極端な例かもしれませんが、外から見えないところこそ、“見られている意識”をもつことが重要なんです。

部屋着やタオルも同様で、友人や彼が急に泊まりにくることになったとき、くたびれたパジャマやくすんだ色のタオルを慌てて隠しますか? それよりは、いつ誰が泊まりに来てもいいように、“見られている意識”をもって、新しい部屋着やタオルで生活しているほうがずっと心地よく、自分にも余裕が生まれてくるものです。それからもうひとつ、新しいものや白いものだけがもつパワーっていうものを日々、感じていて、その特別な気を定期的にもらうことは自分のブラッシュアップにつながるので、積極的に取り込んでもらえたらと思っています。

もっと手軽にブラッシュアップしたいのなら、毎日朝晩使う洗顔料やティースペーストを一新するのがおすすめ。白くて新しいものであるし、それに加えて、自分の肌や歯を確実に美しく磨き上げてくれるもの。値段も手軽だし、買う場所も選ばないので2020年最初のブラッシュアップアイテムとして最適! さっそく取り入れて、見えないところにも注ぐ“見られている意識”をやしなっていってください。そして、口元や顔だけでなく、人からは見られていない体の内側、外側にもきちんと意識を向けて、春のボディ磨きにつなげていきませんか?