YAMADA TOMOMI WALKING STYLE

Essay エッセイ

Vol.116 見慣れた街並みをランウェイ気分で闊歩する、屋外ウォーキングレッスンとは?

目に見えないウィルスの影響で、気をつけなければならないこと依然多くありますが、食欲やファッション、スポーツが楽しい季節がやってきましたね。室内で行うマンツーマンレッスンと並んで、屋外で行うお散歩ウォーキングも四季を通じて、秋が最も人気が集まるタイミングなんですよ。このお散歩ウォーキングはその名の通り、街中を歩くときの姿勢や歩幅、信号待ちなどの立ち姿を自分の影で再確認するレッスン。20分単位のチケット制レッスンで、20分だけというショートバージョンから、チケット3枚を使って60分、チケット4枚で80分という時間を生徒さんとご一緒しています。

お散歩ウォーキングが人気の理由はいくつかあって、日頃から質問の多い階段の昇り降りの正しい方法や坂道の歩き方のレクチャー。脂肪燃焼のスピーディ&パワーウォークへのリクエストもあとが絶えません。でも、年間通じて一番人気はこのレッスンを利用してショップに立ち寄り、自分の足に合った靴を見立てること! 私のレッスンに通うようになると、靴の中でも足指をきちんと伸ばす、かかとから着地して足指に向かって体重移動させるなど、足や脚の動かし方が大きく変わるので、今まで履いていた靴が合わなくなったり、間違っていたと気づく方がほとんど。そのため、お散歩ウォーキングで「自分に合った靴を選んでほしい」というオファーを多くいただきます。

国内外のいろいろなブランドの靴が揃うデパートのシューズ売り場、ハイブランドのショップでのフィッティングはとにかくテンションがあがるもの。と同時に、スタッフの知識、身嗜み、言葉遣い、接客態度などにふれて、マナーに関する自分自身への答え合わせができたり、学ぶことや得るものが多いところも魅力のひとつかもしれません。

つい先日、お散歩ウォーキングの下見と新しいスニーカー探しを兼ねて、銀座へ出向きました。ハイブランドの路面店や大きなウィンドウが印象的なデパートや複合施設が多い銀座は、自分の姿を写し出されてしまう場所が多いので、ウォーキングフォームをチェックしやすく、同時にウィンドウショッピングで目の保養も叶う、屋外ウォーキングに最適なエリア。特に銀座のメインストリートでもある中央通り、銀座3丁目のシャネル本店あたりから銀座6丁目のGINZA SIXへ向かう道は、年齢問わず多くの生徒さんが心躍るランウェイ。しかも、今の時期は海外からのツーリストが少なく、混雑もないので本当に歩きやすいベストなタイミング。

この日は、シャネルやフェンディ、ヴァレンティノなど、気になるブランドのスニーカーをあれこれ試着。スニーカーとひと言で行っても、ブランドやデザインによってサイズ感や中敷きの感触はまるで別もの。デザイン性や色で選びがちなスニーカーですが、中敷きのクッション性が自分の足に合っているかを見極めることも重要課題。ふくらはぎが筋肉質で硬い人は、低反発のインソールのスニーカーだと足にしなりを与えてくれます。逆に、ふくらはぎが柔らかいタイプの人が低反発タイプを着用すると、下半身がフワフワしやすくなるので、安定感を求めるなら柔らかめのソールを避けることが美脚づくりのコツ!

レッスンやメールでは皆さんの足や脚に合ったおすすめのブランドもお伝えしています。まずは、足裏をゆっくりと揉んでみて、その柔らかさから遠くない弾力のインソールを選ぶと失敗しにくいですね。是非、普段のシューズ選びから参考になさってみてください。

ネットショッピングが主流になりつつありますが、銀座パトロールで最新ファッションをリアルに肌で感じられたことは至福の時間そのもの。やはり、クリックひとつで買い物するのは好きじゃないんだな〜と改めて実感した日でした。またみなさんと安心してご一緒できる時間を楽しみにしております。