YAMADA TOMOMI WALKING STYLE

Essay エッセイ

Vol.119 その人の性格や個性が明らかに⁉ 山田流パーソナルお弁当診断

これまでのエッセイでもご紹介していますが、「ほんの少しでも口にしたもの」を写真に残すようにしていました。始めたきっかけは、「先生の食生活を知りたい!!」という生徒さんからのリクエスト。そして、自分の食べ癖、ボディメイクやメンテナンスに必要だと思ったからです。美味しく楽しく……そして、食品をムダなく、効率的に摂取する大切さも身に付いて、本当にやってよかったなと実感しています。このチャレンジは、多くの生徒さんも実践くださっていて、自分の食生活と向き合う過程でダイエットに成功にした人、体がむくまなくなった人、美肌になった人など、さまざまな効果を得られたと、こちらまで嬉しくなるたくさんの報告を受けています。
自分自身のデータは、何よりの宝物なのです。

コロナ禍に突入したここ数ヶ月は、世のため、人のために働く女子達と、『手作り弁当で自分を磨いちゃおう!』と、お弁当作りに励んでいます。お弁当って蓋を開けた瞬間の楽しみがあるので、普段のお料理の盛り付けとはまた違った工夫が必要ですよね。実は、そこにその人の性格やボディメイクのパターンが顕著に表れる、私が見つけた新発見です。

今回のエッセイは良好なメンタル&ボディ作りに繋がる、お弁当の中身報告エッセイにしたいと思います。

例えば、オール茶色で煮物、揚げ物、焼いた物が多い場合、『取り敢えずやった感を大切にしている』タイプ。その時々で人気のダイエットに走りがち! 三日坊主にならないように、無理な計画はたてず、やれる事を続ける事が必要。「その日の疲れはその日にとる!」、「シャワーではなく、お風呂にしっかり入ってデトックス」、「運動よりも毎日のストレッチを大切にする」……ここをクリアしてから次のステップへ行くのがベスト。煮込んだ物ばかり詰め込むと、自分の頭やボディも手を加え過ぎてしまう傾向が。彩りのいい温野菜などを盛り付ける、ナチュラルさやピュアさを意識してくださいね。

食べられるお花や金粉、キャラクターピックを乱用など、必要以上に飾り物をのせたがる人の場合、『中身より見た目を大切にしている』タイプということに。足し算をし過ぎてビューティ迷子になりがちなんてことも。見た目が派手なやってる感も瞬発力がついて、テンションを上げるのにはいいのですが、私の生徒さんなら「基本のスタイルをコツコツ積み重ね、地道にチェックしていく事がオススメ」。地味な事が出来てこそ一流! 過剰な華やかさはときに下品に見えてしまうもの、ほんの少しの華やかさこそ品格が漂うのです。

また、作った時はバランスのよい素材で美しい見た目だったのに、いざ食べる時にはヨレていたり、隅っこに寄って崩れてしまう場合、『後先考えずにその時を楽しむ』タイプと思われます。基本を理解しているからと、安心しきっていませんか? 自己満足で終わらないよう、現状をベストだと思わず、通過点だと思ってゆっくり欲を出していきましょう! ヨレないお弁当が作れるようになれば、年齢を重ねても対応出来るボディの準備が出来るはずですよ。

お弁当を入れる器だけにこだわって、中身と明らかに合わない場合、『ボディメンテナンスを、他人やお金で解決しようとしている』他力本願タイプ。自分のカラダは己で解決しなければならないもの。プロのアドバイスを大切にしながら、日々の生活で自分の体ときちんと向き合いましょう。お弁当の入れ物と中身はセットです。同じチームとしてプロと二人三脚なんて素敵ですよね!

というのが私が感じた、お弁当の傾向から得られたパーソナル診断です。

ちなみに、私が作るお気に入りのお弁当は……というと。「捨てるのはもったいない」頂き物のお菓子の空き箱や缶を、お弁当箱がわりにして食べ終わったらサヨナラしています。
容器は次亜塩素酸水で丁寧に除菌して、クッキングシートをひきます。まずは葉っぱのみで用意したグリーンサラダを敷き詰めて、その上に味付けを薄くしたおかずを詰めていく。仕切りは、バランやプラスチック容器など使わずに、食べられるものを活用! 濃い緑が入ると美しく見えるので、ピーマンを容器に見立てたり、レタスでくるりと巻いたり。爪楊枝の代わりは焼きパスタ。色みが足りない時には人参がピックになっていることも! プチトマトやパプリカの赤は、お弁当箱がまとまりやすくなりますし、茹で玉子の断面やレモンスライスの黄色、紫キャベツやレッドスプラウトも、見栄えがするので大活躍です。

自分を作り出す食事って、本当に大切ですよね。特に自分で作った後に食べる……そこを考えながら、上手にお弁当を詰めることを身に付けた女子は、先々を考える習慣がついているので、自分のビジョンを持てるということに。しかも、体重や体脂肪率に変化が出てくるというオマケつき! こんな嬉しすぎるオマケがついてくるなんて想定外。これからの季節は、クリスマスディナーのプレート、おせち料理の詰め方や普段の食事の盛り付けなど、食のプロが提案するSNSや雑誌を是非、参考になさってみてください。私は、幸せの連鎖が訪れるお弁当作りを、もう少し続けてみたいと思っています。