YAMADA TOMOMI WALKING STYLE

Essay エッセイ

Vol.123 緊張という名の良質なサプリメント

前回のエッセイでも書きましたが、沢山の方にご協力いただき、オンラインレッスンとして動画や画像で生徒さんの姿勢チェックをしております。さらには、基本姿勢や仕事前と合間に行えるストレッチ等も企業向けにお伝えしており、皆さん朝礼などで、ブラブラストレッチ等を積極的に行っていただけて、本当にありがたく思っています。実際にオフィスで朝礼に参加して、ストレッチ指導を行うこともあるのですが、さすがにコロナ禍のこの1年は訪問することは少なくなりました。それがここ最近、時代のニーズに伴ってリモートでストレッチをご一緒してくださる企業さんが急増! 1日2−3回、約5分間、壁前の基本姿勢やストレッチをオンラインで指導するように。本当にいい時代になりましたね。

マンツーマンレッスン同様に、おひとりおひとりが緊張感をもって向き合ってくださるので、それはそれは楽しい裏話にも繋がります。誰でも毎日同じ人と過ごしていると馴れ合いになり、いつの間にか失われてしまう緊張感。そこに私のようなうるさい講師が、朝礼やミーティングで突然画面に映るのですから、マスクしながらでも皆さんの表情、緊張の度合いが肩幅を見るだけで伝わってきます。オフィスに部外者が訪れる違和感に加えて、どんなことを言われるかわからない不安感。「おそろしいんですね……私の存在って(笑)」。

人から見られている緊張感やたまにしか会わないからキレイにするという意識は、恋愛と似ているように思いませんか?普段からお伝えしていますが、日常からほんの少しでも小綺麗にしていないと、清潔感も失われがち。どんどん楽な方へ流れていって、いつの間にかダラダラとだらしない状態、ゆるんだボディラインになっていく……という経験をしたこともあるのでは? この1年間の毎日の感染対策で、『マスクって楽なんだなぁ。隠すって便利なのね』と理解出来ました。これだけ人に会わない期間が続くと、よほどの美意識の持ち主でない限りは、マインドを大きく左右させられてしまいそうですよね。私の過去のエッセイ『Vol.8 隠すがブスになる』を自分で読み返してみた程です。

話がそれましたが、企業でも顔を出さないと姿勢がだらけてしまうようでは困るので、ちょこちょこ画面に登場し、喝を入れているのです! コロナ禍でも、『山田先生を見ると背筋がピン!とします』と言っていただくことも多くて、その言葉が私の励みにもなっています。と同時に、私自身ももう少しブラッシュアップしたい!!という気持ちにも。

マスク生活はまだまだ続きそうなので、個人的には見えないところのメンテナンスに注力しています。ここ一年の育爪&育肌強化で健康な爪も手に入れたし、形も整ってきた! 不織布マスク下のスキンケア、ベースメイクやアイメイクも1年通して季節感も掴めてきた! そして、マスクを顔の一部にした全身のトータルバランスの装いとヘアメイクも把握出来るように! 隠して楽するだらしない日々とは、もうサヨナラしませんか? 隠れている所の集中ケア、己の全身バランスの見直しと今シーズンのトレンド取り入れ。コロナ禍2年目は、更に自分に磨きをかける絶好のチャンスではないでしょうか?
さあ、もうちょこっと……やっちゃいますか!