YAMADA TOMOMI WALKING STYLE

Essay エッセイ

Vol.124 人に親切にすることから生まれる幸せスパイラル

先日、「嫌なことがあったとき、うまく物事を進めない時、気晴らしはどんな風にしていますか?」と、相談を受けました。コロナ以前は、過去のエッセイ、Vol.110でもお伝えしていたように、カラオケで大声を出したり、お風呂で汗をかいたり、断捨離などなど……。様々な分野からデトックスして解消していました。が、ここ最近の私のブームは「人に親切にすること」へと変わってきたのです。

自分の想定よりも悪い状況に陥ったとき、「何がダメだったのだろう?」「どうすべきかな」とあれこれ考えますよね。その昔は、ひたすら落ち込んで悲劇のヒロインモードへ突入……で、いつの間にか、時と共に忘れるという感じでした。今はというと、全く違っています(笑)! まずはひと通り改善策を考え、落ち着いてから「きっと、人に対しての丁寧さや配慮が足りないから、自分にかえってきたのだ!」と、その時々の行いを見直すようにしています。ですから、現状に対して、不平不満を言ったり、人のせいにすることは、やめました。だって、愚痴や不平不満を口にしていると、自然とブサイクな顔付きにもなってくるでしょう! だから、嫌な事や辛い事があればあるほど、自分の足りなさを振り返って反省し、そう思った瞬間からできるだけ人に優しく接することへシフトチェンジ。

そして、コロナ渦に突入して一年以上経ちましたが、何よりも相手を大切(親切)にする意識が高まりました。それによって、「自分の行いを肯定することができ、自分に自信がついたり、こんな自分もいいなと好きにさせてもらえる」という意識転換! そう言うと、まるで女神のような存在に思われそうですが、これを行うことで美しい顔立ちにしていただけるのです。何よりも人に対して寛大にもなれるので、予期せぬことが起きても決して感情的にならず、慌てたり、パニックを起こすことなく対処ができるというメリットも。

さらに、結果的に『山田先生って本当に親切! できてる!』と思われるので、何か一大事があったときも許してもらえることも(笑)……というのはあくまで冗談ですが、そのようなメンタルに変換しておくことは、「いいことの連鎖しか起きていない」ということをひしひしと感じています。実際に、生徒さんにその話しをお伝えすると、真面目で素直な生徒さんほど、立ち居振る舞いもみるみる丁寧になり、気持ちや言動のムラが劇的に少なくなります。

1年以上続く感染症対策、緊急事態宣言による終わりが見えない自粛生活で、我慢を強いられることの多い今。他人のちょっとした言動にもザワついてしまう方も多いですよね。そんな時こそ、実践して欲しいのが「人に親切にすること」。メンタルが安定するだけでなく、不安に思うことが少なくなってくるから本当に不思議です。相手に親切することで、結果的に良い自分へと成長させていただけるということ、みなさまにも知っていただけたら。

嫌な思いや辛い出来事に見舞われて、ブスになるなんてそんな馬鹿げた事はない!と、発想の転換してみませんか?