YAMADA TOMOMI WALKING STYLE

Essay エッセイ

Vol.130 キレイを高めるインナービューティ

常にマスクをする生活になり、友人とも気軽に会えなくなりましたね。更にリモートワークがある程度定着し、人とリアルに関わる機会も大幅に減って、見られる意識が明らかに低下しているのでは?対面することが激減したため、これまで全女子のキレイを養っていた緊張感もなくなり、隠すことに慣れてしまった人、隠すことに安心感をおぼえてしまう人が増加…ボディ&フェイスライン、肌トラブル等にも、危機的なゆるみを生じている人も少なくありません。

コロナ禍においてもタレントさんやモデルさんが常に美しく輝いているのは、毎日が見せ場であり、毎日が勝負という見られる意識が根づいているから。今月のエッセイでは、自分をキレイにする基礎的な事をお話したいと思います。

見せ場ということで言えば、花嫁さんの行動がわかりやすい例になるかもしれません。挙式が決まると、花嫁さんは勝負日に向けて決めること、やることが満載なのです。半年以上前からパワースポットでのウェディングドレスフィッティングはボディラインとの向き合う時間です。その頃から時間をかけ、人生の一大イベントに向けたダイエットをスタートさせられると、スマートなキレイを更新できますよね。目標に向かって何かをするエネルギーは、それはそれは素晴らしいこと。でも、残念ながら直前になって慌ててダイエットをしたり、何事もギリギリで行動する女子は要注意なのです。問題はいろいろあるのですが、食事制限のトラブルは多発しやすいポイントのひとつ。特に、間違ったオイル抜き、塩抜きを実践して、肌のハリやツヤが驚くほどなくなり、カサカサ肌を引き寄せることも。幸せな女性の象徴ともいえる、キラキラとした潤いが悲しいまでに半減してしまうのです。

せっかく女に生まれたのだから、花嫁に限らず全ての人に永遠に美しくいてほしい。そして、私もそうありたいと願っています。

かなり前のエッセイ(エッセイVol.34)で、「女性は生ものなので、口から摂るものが自分の体を作る」ことをもっと意識してほしい!と書きました。これは、このエッセイを読んでくださる全ての人に言えること。常温である程度保存ができる「賞味期限」表示のある食べ物ではなく、保存のきかないフレッシュな食べ物、「消費期限」表示のあるものを選ぶのがおすすめです。例えば、スイーツを食べる時は、傷みがはやい物がどれかを考えて選ぶこと。クッキーのような焼き菓子、袋菓子より、その日のうちに食べなくてはいけないケーキや生菓子をセレクトします。カロリーではなく食品のフレッシュさで、食べるか食べないかを選ぶことが重要です。それから、ビタミンやタンパク質の量が多い食べ物を選ぶことも、心がけてもらいたい要素のひとつですね。調味料においても精製された砂糖よりも、ハチミツやメイプルシロップを。ほぼナトリウム(浮腫の原因)の食塩よりも、ミネラル(余分な水分排出)の多い岩塩やピンクソルトを選ぶことをおすすめしたいのです。

傷みが生じる食材から食べていく癖が自然に身につくと、なおいいですね。合成保存料が入っている食べ物は、私達の体内に入ると消化に時間がかかったり、体内に蓄積しすぎると様々なトラブルを引き寄せやすいもの。それを知ると、口にすべきかそうじゃないかがわかりますよね。食事の質の向上=キレイに直結することをもっと体感して欲しいと願っています。

それから『睡眠時間が少ない!』いう方が多いのですが、そのような方は痩せられません! もっと言えば、キレイにはなれません! 寝る時間が短いと、日中入ったものを上手に循環しにくく、排出が滞りやすくなります。そして、筋肉や脳の休み時間も少なくなる…その結果、皆さんがご存じの通り、浮腫や目の下クマなどの、あらゆるトラブルが発生しやすくなります。自分は『何時間眠ると心地よく起きられるのか、肌ツヤが良くなるのか』『起床後、何時間で顔の浮腫がひいて、スッキリとした顔立ちになるのか』など、睡眠と自分の肌、体との関係を理解し、見直してみることも大切なのです。

己を知る事は、ビューティスキル向上の最強要素でもありますね。

時間をかけて自分と向き合うときに重要なこと、少しだけお伝えしてみました。皆さん、答え合わせ出来ましたか? 2021年も残り1か月……カラダも体内環境もリフレッシュさせた新しい自分で、2022年をスタートさせてみませんか?