YAMADA TOMOMI WALKING STYLE

Essay エッセイ

Vol.132 ある日、30代女子との会話から……

女性はいくつになっても悩みが尽きないですよね。中でも、30代女子は特に悩める年代だなと感じています。その相談内容で圧倒的に多いのが仕事の悩み。つい最近も30代の生徒さんが、「職場で自分ばかりが頼まれ事が多い……」とぼやいていたのです。その内容を聞いて、私なら「仕事ができるから頼まれてるんだわ」と、ポジティブにとらえられるのですが、彼女は「面倒なことばかり押し付けられている」、「誰でもできることを私ばかりがやらされる」とネガティブな発想に陥っていました。そんな彼女に「どうせやることになる仕事なら、快く受けるべき!」と一喝! 雑務と言われることでも立派な仕事、その仕事をいやいや引き受けるか、笑顔で爽やかに引き受けるかで、その人の印象は大きく変わります。「あの人にこの仕事を頼むと嫌な顔されるからなー」と思われるより、「いつどんなことをお願いしても、彼女は快く引き受けてくれる」って思われる存在でいたくありませんか? もちろん、そんな仕事ぶりは対人関係にも直結。好感度も上がるし、気がついたら社内の人気者になっているなんてことも。さらに、いやいや引き受けていたような仕事を、ありがたいと思えるようになったら本物。その感謝の心が持てるようになれば、仕事へのぼやきとは無縁になるでしょうね。マインドが変わると、顔付きまで素晴らしい変化が出てくるはずです。

仕事への向き合い方のほかに、いい仕事を引き寄せるためにはスキルアップも必要ですよね。私がモデル時代のオーディションで学んだことは、クライアント(相手)がどんな人を求めているかを察知して、そこにできるだけ寄せていくことでした。自分が自信のある部分をどれだけアピールしても、求められていることと合致しなければ当然、不合格に。さらに、求めらていることを100%クリアしている2名がいたとして、容姿にも大きな差がない横並び状態。どちらが受かっても問題ないとなったとき、○○ができる方が採用されます。○○はその時々で変わるのですが、英語ができるダンスが出来る、着付けができるなど、自分では大したスキルと思っていないようなことでした。何事もできないよりはできる方が圧倒的に有利なのです。面接も同じですよね。

皆さんは、全く興味のない事に誘われる事はありませんか?インドア派の人が山登り、サップ‥そして、アウトドア派の人が囲碁や陶芸など。自分の趣味ではなかったり時間がもったいないと、断る事もありますよね。私は現役時代、全く興味の無かった事を積極的に経験してみました。興味がない事柄でも誘いにはのってみる。その経験をすることで、普段は耳にすることのない話が聞けたり、新しい目的や未来の楽しみに出会える可能性は大きい。毛嫌いする前にほんの少しだけ触れてみる。少しの柔軟さとフットワークの軽さを意識するだけで、自分の成長にも繋がるのです。そして経験者だからこそ、その事柄について良いも悪いも意見ができますよね。

ウォーキングスタイルアドバイザーとして、生徒さんたちの姿勢や立ち居振る舞いが少しでも向上するようにと日々、思っていますが、姿勢をよくするだけじゃなく、少しでも晴れやかな気持ちになって帰って行って欲しいと常に願っています。視界が10cmひろがれば、気持ちもひろがりますし、姿勢を正せば性格も良くなると強く思っています。身のこなしや脚さばきも完璧で、職場でも信頼される安定の仕事ぶり、その上、性格までいい女性を1人でも多く増やせるように、今日も渾身指導に励みます!