長いと思ったGWも、残すところあと2日。最後までめいっぱい楽しみつつ、今日明日は体をケアする時間もとって、来週からの再スタートに備えてくださいね。
さてみなさん、前回のチェックシートの結果はいかがでしたか? 「Yes」の項目が多かった人、落ち込まなくて大丈夫です。それは自分の体への気づきがあった証拠で、今からもっともっとキレイになる余地があるということですから。
ということで、今回からは実践編。
目指すべき「見返り美人」のための最大のテーマ、“後ろ”の使い方についてお伝えしていきます。ポイントは「頭と肩」「骨盤」「腕」「脚」の4つ。どれも同じくらい大切なのですが、見返り美人を阻む前重心の起点ともいえる「頭」、そして頭と密接に連動している「肩」からのスタートです。前回のチェックシートでいうと、4〜7にチェックが入った方。といっても、日本人のほとんどが当てはまると思います。改めて確認してみましょう。
- 4. 歩いているとき、手の甲が前を向いている。
- 5. 前から見たとき、お洋服の肩のトップの縫い目が見えている。
- 6. 肩こりがある。
- 7. お腹が出ている。
どうしてそうなるのか、ひとつずつ解説していきますね。まず4の「歩いているとき、手の甲が前を向いている」のは、肩が内側に入り猫背になっているから。肩が正しい位置にあると、前から見えるのは親指になります。5の「前から見たとき、お洋服の肩のトップの縫い目が見えている」のは、猫背になることによって肩甲骨がハの字に開きっぱなしになっているから。肩甲骨が正しい位置にあり、肩がきちんと開いていれば縫い目は真上になるので、前からは見えなくなります。6の「肩こり」は、頭が前に出ているために、それを支えようと首の筋肉ががんばることで強張り、さらに首を支える肩の筋肉まで強張ってしまうから。頭が前に出ていなければ首に余計な負担がかからず、自ずと肩こりも軽減します。そして7の「お腹が出ている」は、上半身全体が前重心になることによって、それを支えるためのお肉が付いてしまうから。年齢とともにお腹のお肉が増えてきた、ダイエットしてもなかなか減らない、そんな悩みも重心を正すことで解消しやすくなるはずです。
このように、すべては「頭と肩」が前重心になっているからということがおわかりいただけたでしょうか? そこを理解していただけたら、次はそうならないための「頭と肩」の正しい位置についてお伝えしましょう。
まず、基本は踵(かかと)・お尻・肩甲骨・後頭部が一直線になっていること。壁の前だとわかりやすいのですが、日常生活でその位置をキープするのはなかなか難しいと思います。そんなときは、頭は唾をごっくんと飲むところから上顎までを、そのままグッと後ろに引いてください。そこが頭の正しい位置。二重アゴを作る感じで、だけど顎が下がり過ぎたり上がり過ぎたりしないようご注意くださいね。よく例えるのは「頚椎という串に頭というつくねが刺さっている」、そんなイメージ。頷くときなどは串はそのままに、つくねだけ動かすのが正解です。
次に、肩と肩甲骨。
肩は真上から見たとき横に180度開いていて、肩甲骨はそれぞれアルファベットの「I」の形になっているのが本来の位置。そうすると前と後ろのバランスがちょうどよくなり、背中側の筋肉を使えるようになります。さらに胸が開くので呼吸がしやすくなり、脇のリンパの詰まりが軽減する、バストトップが上がる、デコルテがキレイに見えるといったうれしい相乗効果もたくさん! そして頭と肩を正しい位置にし、上半身全体の重心を後ろにすれば、気になるお腹のお肉もだんだん減っていくはずです。デスクワークの多い人、座っている時間が長い人はなるべくお腹を上に引き伸ばして、ちょこちょこ動くようにすることも心がけてみてください。
さぁ、今回はここまで。知ってみれば、とてもシンプルで簡単なことだったでしょう? 今からぜひ実践して、続く次回の「骨盤」に備えてくださいね。やることは簡単でも、見返り美人は1日にしてならず。毎日コツコツと積み重ねて、一歩ずつ着実に近づいていきましょう。