味覚の秋に読書の秋、スポーツの秋に芸術の秋……。心身ともにベストコンディションで過ごせるこの季節は、五感の感度も冴え渡り、なんだか無性に自分磨きをしたくなります。そこで今回はみなさんに、美人の最重要キーワードともいえる「清潔感」を磨く効果的な方法を1つ、お教えしましょう。
それは、バスルームとトイレに投資すること。
お金と手間、両方の投資です。例えば私の場合、上質なタオルやキャンドル、防水テレビをバスルームに。シャンプーやボディソープは使う度ごとに持ちこんで、普段置いてあるのはお気に入りの香りのソープだけ。トイレットペーパーは紙質や厚み、硬さまでこだわって、生理用ナプキンは値段を気にせず、常に最新のものを選びます。そしてどちらも使う度、“入る前よりキレイにする”という気持ちで掃除をする。小さくとも、常にすっきりと浄められた空間で心地よさに満たされる贅沢さは、心と体両方に投資した以上の好影響があることを実感しています。
とはいえ、なぜこの2カ所に投資することが「清潔感」を磨くことになるのでしょうか?
なんとなくピン!と来る方もいるのでは、と思うのですけど、バスルームとトイレはどちらも体から不要になったものを落としたり、出したりする場所ですよね。美ボディも美肌も外からいいものを入れるだけではダメで、「入れる」「出す」の循環がきちんとできていることが肝心。そのことをとかく私たちは忘れがちで、バスルームとトイレに投資することは、その肝心なことへ目を向け、意識を自然に高めてくれます。きちんと出せる体は滞りなく軽やかで、清潔感を損なう余分な脂肪や肌のくすみとも無縁。
もう1つは、この2カ所はどちらも人からは見えない場所だということ。人は易きに流れるもので、だからこそ見えない部分に手をかけることがほどよい緊張感を生み、「清潔感」となって表れるんです。
隠さず、丁寧に自分を磨くことの効用はVol.8「『隠す』発想が心と身体をブスにする」で、いらないものを上手に取り除いていくことの大切さについてはVol.10「自分の体内時計と向き合おう」の後半でも触れていますので、よかったら併せて読んでみてくださいね。
好奇心の赴くままにいろんな物事に触れ、新しい何かを吸収するのは楽しいもの。それを存分に享受して、美しさに昇華させるためにも“落とす”“出す”に目を向けて、「清潔感」に磨きをかけていきましょう。